先日の新潟日報に、気になる記事を見つけた。
山古志で災害に強い通信を実験
情報通信網が途絶し、多くの山間集落が孤立した中越地震を教訓に、災害に強い中山間地ネットワークを構築しようと、新潟大の災害復興科学センターが18日、長岡市山古志地区で、各集落を無線通信網で結ぶ「山古志ねっと共同実験プロジェクト」を始めた。
実験では集落中心部に、山古志支所と高速無線通信で結ばれた基幹アンテナを設置。集落内の電柱などに、中継用の基地局的機能がある通信装置を多数設置し、網状に集落をカバーする無線網を構築する。同支所と新潟市の新大キャンパスは光ファイバーでつなぐ。災害で通信装置が壊れても、ほかの装置を経由して無線網を維持できるのが利点。インターネット利用、災害時の安否情報発信、テレビ電話による遠隔地医療への活用などを可能にする。
新潟日報2006年10月18日
あの地震が起こる前、地震発生一週間後に山古志村に行くことを計画していただけに、山古志の復興に向けたニュースを聞くことはとにかくうれしい。
ところで、この災害に強い高速無線通信とは何かと疑問を持ったので探ってみた。手掛かりは、新大の災害復興科学センター。ここのサイトを見ると次のような活動計画がある。
山古志ねっと共同実験プロジェクト
旧山古志村に、最先端の情報通信技術(WiMAX、アドホックネットワークなど)を用いて、災害に強い地域ネットワークのモデルシステムを構築し、本システムをインターネットに接続する。
中山間地でのブロードバンド・インターネットアクセスの経済的実現可能性、冬季など自然環境の厳しい条件でのネットワークの安定動作などの検証を行う。
新潟大学とインターネットを介して接続することにより、遠隔で各種実験を実行可能とする。映像配信などの試行サービスを提供する。本構想実現のため、山古志ねっと共同実験運営委員会(メンバ:新潟大学、NTT東日本グループ、KDDI、総務省信越総合通信局、新潟県、長岡市)を立ち上げた。
日報の記事どおりだ。しかも、WiMAX、アドホックネットワークとある。さっそく免許情報を信越総通のHPからたどってみた。
すると、「5GHz帯無線アクセスシステム」関連で、KDDI株式会社が5GHz帯で免許を長岡市で受けている。20MHz帯域のOFDMを使ったWLAN(IEEE802.11a)であることが予想できる。特定実験局免許ではないようなので、まずはWLANのアドホックで実験をしたということか。(続く)
最近のコメント